この記事のラインナップ
ウイスキー好きのあいだで最近よく目にするのが、
「大山って、まずいの?」という声です。
価格は手ごろなのに
国際コンペで受賞歴があったり、
ミズナラ樽を使っていたりと、
スペックだけを見るとかなり魅力的。
それなのに、
実際に飲んだ人の口コミを追っていくと
「香りが独特」「缶はちょっと薬品っぽく感じた」
といった戸惑いも見えてきます。
この記事では ミズナラカスクについて、
「まずい」と感じられる理由・
「うまい」と評価される背景をまとめていきます。
ゆっくり読み進めてもらえたらうれしいです。

ミズナラってどんなだろう?
そんな思いで手に取ったたぬき腹。
世界的コンペで“金賞”受賞!?大山ミズナラカスクに注目が集まる理由
大山ウイスキーが
話題になった大きな理由のひとつ が、
国際的なコンペでの受賞です。
手頃な価格帯のボトルが
世界で評価されたとなれば、気になるのは当然。
まずは、その評価の“根拠”を
簡潔に共有しておきます。
ISC(International Spirits Challenge)2025で金賞を受賞
大山ミズナラカスクは
ISC(International Spirits Challenge)2025で
金賞を受賞しました。

評価されたポイントは、
- ミズナラ樽らしいウッディな香り
- 全体のまとまり
- 軽く飲みやすい構成
といった部分。
#マツイウイスキー
大山ミズナラカスク希少なミズナラ樽で熟成しているのにリーズナブル!
オリエンタルな香りと、スパイシーさの中に感じるフルーティーな甘みがクセになります🥃イギリスで開催されたWorld Whiskies Awards 2025では
初エントリーにして金賞を受賞しています🏅 pic.twitter.com/lwCSeemYPS— 株式会社横倉本店 (@YokokuraHonten) April 16, 2025

これはすごいね!
ただし、こうした“審査員の評価軸”が、
一般の飲み手にとっては
必ずしも好印象になるとは限りません。
そこで浮かぶ疑問が、
「金賞を取っているのに、
なぜ“まずい”という声が出るのか?」
というところ。
次の章で、そのギャップを解きほぐしていきます。
「まずい」と言われる理由
実際に口コミを追っていくと、
「大山はちょっと合わなかった」という声にも、
ちゃんと理由があります。

“まずい”という評価の背景を見ていきましょう。
ミズナラ香の“クセ”が強く感じられる人がいる
大山ミズナラカスクは
なんといってもミズナラ樽熟成が魅力です。
この、ミズナラ樽特有の香りについて
不満を抱く人がいます。
バニラ感やフルーツ感が前に出るタイプの
ウイスキーに慣れていると、
木の香りがぐっと主張してくる
大山の香りに戸惑うかもしれません。
大山、まずこれ間違いなく焼酎混ぜてます。ウイスキー比率はトップバリュと大差ないと思う。口に含んでいる途中は嫌な苦みを感じる。その後に焼酎由来の甘ったるさが舌の上に残る感じ。まずい。
— すべ (@plim_teainbed) May 15, 2025
その結果、「香りが独特すぎる」「苦味を感じる」
という印象だけが強く残り、
「まずい」と評価されてしまうことがあります。
アルコール感の立ち上がりが早い(ボトル/缶共通)
大山は全体として軽やかな作りで、
その分アルコールの立ち上がりを
ストレートに感じやすいところがあります。
マツイウイスキー大山
ミズナラカスク🥃🌿ストレートだと香りを拾う前にアルコールが強めに出たのでロックにしたら甘スパイシー、ハイボールにしたらめちゃくちゃ軽くて飲みやすかった☺️苺大福とはロックが1番合いました🍓 pic.twitter.com/x27BLJdMJd
— みりん (@mi_v_ling) March 23, 2025
とくにストレートで飲むと、
香り自体は悪くないのに、
のどごしにピリッとした刺激を
覚えることがあるはずです。
味わいの軽さが“物足りなさ”につながる
大山ミズナラカスクは、
香りに比べて、味わいのボディは控えめです。
スパイス感はありつつも、
ミドルの厚みはそこまで強くありません。
おい。全く味せんやん。
マジこれひどい。JPウィスキー🥃気取ってるけど、マジ水。
味も匂いもアルコール感も何もせん。
コロナに罹患したかと思った。逆に当たり🎯か?^ – ^
見つけたらお試しあれ!^ – ^#大山 pic.twitter.com/CC9Yh1dPSM— あつ姫 (@atsushiOfficial) June 23, 2025
シェリー樽系のしっかりした甘みや、
長熟モルトの重厚さに慣れている人にとっては、
大山の軽さが「薄い」「締まりがない」
というネガティブな評価に
つながりやすいポイントです。

ここはコスパと相殺される部分…
一方で「うまい」と評価される理由
一方で、大山を気に入って
リピートしている人たちもいます。
同じボトルなのに、なぜここまで印象が変わるのか。

このセクションでは、
大山のどこが“良いほうにハマっているのか”
という視点で、
ポジティブな評価の根っこを拾っていきます。
ミズナラ香が好きな人には深く刺さる
ミズナラの香りが好きな人にとって、
大山ミズナラカスクは
価格以上の面白さがあるボトルです。
ウッディなニュアンスに、
ほんのりとした甘さや
フルーティーさが絡む香りは、
この価格帯では
なかなか出会えない個性だと思います。
【大山 ミズナラカスク】
ミズナラ材の樽で熟成された原酒を、秀峰大山の深層天然水で丁寧に仕上げたウイスキーです。
とても飲みやすく、ソーダ割りにするとスッキリとしたハイボールが楽しめます。#高円寺 #バー pic.twitter.com/ERHqoaW60p— Bar Abientot(アビヤント) (@Bar_Abientot) November 12, 2025
発売されたことすっかり忘れてた
大山ミズナラカスクのハイボールうまい…
ミズナラ樽の香りはしっかり感じられて、でもフルーティでスッキリしてる
口に含んだ瞬間は主張強めのクセある香りがある…と思いきや、飲み込んだらさっぱりスッキリ爽やか大山シリーズ全部好き…
サクラカスクも試さな… pic.twitter.com/kWNYvN39mJ— お酒大好きともひで (@tomohide_sake) October 27, 2024
愛犬をバックに大山
切れのいいあっさりしたテイストなれどおいしい、ミズナラもふんわり香る程度、晩酌用に常備入りなり
20年でスコッチは2倍の価格になり、貧乏勤務医には高嶺の花なり😂 pic.twitter.com/8FnooqWcJ5— チャロくん🍊🐐🌿🍒 (@haino_san9) May 23, 2025
高価なミズナラボトルを飲んだことがあるなら、
香りの近さを感じるかもしれません。
もちろん複雑さや奥行きは別物ですが、
雰囲気の入口としては十分に楽しめる作りです。
軽やかで食中酒として扱いやすい
味わいが軽く、余韻も長く引きずらないため、
食事と合わせやすいのも大山の良いところです。

大山 ミズナラ缶ハイボール
あー悔しいけどワインも好きだったけどこれも美味しいわ
程よくバニラ感とミズナラ由来なのか微かにスモーキーさ余韻の酸味が良い食事に合わせやすいしわりと缶ハイボールの正解を出してきている気はする pic.twitter.com/fM9Wnv3B9l
— ボアダム (@boredom_whiskey) March 30, 2025
揚げ物の脂っぽさを洗い流したり、
和風のおかずの横で邪魔にならずに
寄り添ってくれたりと、
“食中酒としての役割”で
評価している人も多い印象です。
一杯ずつじっくりと向き合うというより、
おかずと一緒にリラックスして飲む場面で
真価を発揮するタイプ。
このスタイルがハマる人にとっては、
日常使いしやすい一本になるはずです。
2000円台+金賞受賞というコスパの良さ
国際的な品評会での受賞歴を持ちながら、
1500円~2000円で
手に入るという点も見逃せません。
減量にもう一度ちゃんと向き合うべく、晩酌をハイボールに置換しつつある(飲むなよ)
缶ハイボール、鳥井さんは正直飲むに耐えないけど、カヴァラン・アマハガンあたりはまぁ悪くない
同じくらいの値段ならカヴァランかなコスパ的に最強なのは今のところ、松井の大山ミズナラかなあ
— たちばな (@mountainazarasi) June 25, 2025
「ミズナラ樽の雰囲気を試してみたいけれど、
いきなり高価なボトルを買うのは気が引ける」
という人にとって、
大山ミズナラカスクは
ちょうどよい入り口になります。
値段を考えると、香りの個性や
ストーリー性はしっかり感じられるので、
“挑戦してみる価値のある一本”
と評価されるのも納得です。
缶ハイボールの飲みやすさを評価する人もいる
大山ハイボール(缶)についても、
ポジティブな評価が少なくありません。

ミズナラ由来のウッディさが炭酸と一緒に
ふわっと抜けていく感覚を手軽に楽しめます。
ミズナラ樽で熟成…
大山ハイボールを飲んで涼しくなります🥃 pic.twitter.com/QXaXAHrJho— minami (@mieao62) July 13, 2025
「ウイスキーのボトルを買うほどではないけれど、
大山の雰囲気を試してみたい」
という人にとっては、
とても良い選択肢だと思います。
香りを深掘りするというより、
コンビニの棚からさっと取って、家で軽く一杯――
そんなシーンで光るタイプのハイボールです。

まずは缶からってのもあり。
レビュー(ボトル&缶)——香り・味・余韻を正直に書く
ここからは、
実際にグラスに注いで飲んだときの
レビューを見ていきます。

香り・味わい・余韻といういつもの切り口で、
「良いところ」と「気になりやすいところ」を、
できるだけフラットにまとめます。
香り
グラスに注いでしばらく置くと、
まず感じるのは
ミズナラ樽特有のウッディな香りです。
お香を焚いた部屋にいるような、
少し落ち着いたトーン。
奥から白い花や洋梨のような、
控えめなフルーティーさも顔を出します。
発売されたことすっかり忘れてた
大山ミズナラカスクのハイボールうまい…
ミズナラ樽の香りはしっかり感じられて、でもフルーティでスッキリしてる
口に含んだ瞬間は主張強めのクセある香りがある…と思いきや、飲み込んだらさっぱりスッキリ爽やか大山シリーズ全部好き…
サクラカスクも試さな… pic.twitter.com/kWNYvN39mJ— お酒大好きともひで (@tomohide_sake) October 27, 2024
香りのボリュームはほどほどに、
他のライトな価格帯のブレンデッドにはない
ミズナラ香の余韻を楽しめます。
味わい
口に含むと、
最初にスパイスの刺激が軽く舌に触れ、
そのあとで穏やかな甘さが追いかけてきます。
麦芽の素朴な甘みと、
ミズナラ由来のウッディさが重なり、
味わい自体はシンプル。
最近イオン系のスーパーで見つけた『大山みずならカスク』のハイボールです。味は想像できつつもワインカスクとかミズナラカスクとかシェリーカスクとか書かれると気になっちゃうんですよね…
多少感じる香木感のある甘みと渋みがミズナラなのかな?食事と一緒に日常的に飲める飲みやすさはあります。 pic.twitter.com/6Vdbzw6BAN— 88しとらうす (@88citrus) October 16, 2024
一方で、ミドルの厚みはそこまで強くありません。
香りで期待したほどのボディがついてこない、
と感じる人もいると思います。
軽快さを長所と捉えるか、
物足りなさと捉えるかで
評価が大きく変わる部分です。
余韻
余韻は比較的短めです。
ほのかなウッドスパイスと
樽香が少し残り、
すぐにフェードアウトしていきます。
余韻の中に重たい甘みが
いつまでも残るタイプではなく、
すっきり切れてくれるので、
食事と合わせてもくどくなりません。
そのため、「飲みやすい」という感想が多いです。
大山(だいせん)ミズナラカスクを導入いたしました🥃
おおやまでは無くだいせん……ではありますが、爽やかでスッキリと飲みやすいウイスキーです😺✨ pic.twitter.com/PHH1gYdQVr— ネコリタ(Neko-Rita) (@neko_rita3) February 19, 2025
その一方で、
「もう少し余韻に広がりが欲しい」
と感じる人がいるのもたしかです。
ここは好みが分かれるポイントだと思います。
テイスティングチャート

ミズナラを感じられるといった点で、
この価格帯では貴重な一本。
こう飲めば美味しくなる|ボトル・缶の“リカバリー策”
大山は、飲み方ひとつで
印象がかなり変わるタイプです。

ここでは“付き合い方のヒント”
をまとめておきます。
ミズナラカスクの個性を和らげる飲み方(ロック・加水)
ミズナラの香りが
強く感じられて飲みにくいときは、
ロックにして温度を下げるのがおすすめです。
氷で少し冷やすだけで、樽香の角がとれて、
アルコールの刺さりも和らぎます。

加水も相性がよい飲み方です。
常温の水を数滴ずつ足していくと、
香りの輪郭がやわらかくなり、
スパイス感よりも
穏やかな甘みが顔を出してきます。
ストレートで飲んだときに違和感があった人は、
一度試してみる価値があります。

少しずつ、じっくりと。
ハイボールは“冷やし切り”が吉
大山ハイボールは、
温度で印象が大きく変わります。
香りの揮発が早いタイプなので、
しっかり冷やしてから開けるだけで、
アルコールのツンとした感じが抑えられます。

缶ハイボールなら、冷蔵庫で冷やすのはもちろん、
飲む直前に冷凍庫で
10〜15分ほど追加で冷やしておくのもあり。

キンキンにひやすのもまた面白い。
どんな人に向いている?向いていない?
最後に、「自分にとって大山はアリかナシか」
を判断しやすくするために、
相性の傾向を整理しておきます。

味の好みや飲むシーンを踏まえながら、
「こういう人なら楽しめる」
「こういう人は別の銘柄を選んだ方が幸せ」
という目安をざっくり言語化していきます。
向いている人
- 香りの個性を楽しみたい
- 軽めの飲み口でも構わない
- 食事と一緒にウイスキーを飲むことが多い
- 価格を抑えつつ、少し変わった国産ブレンデッドを試してみたい
こういった人にとっては、
大山は「良いチャレンジ」になる一本です。
強烈な個性というより、
“ほどよくクセのある日常ボトル”
といったイメージに近いかもしれません。
向いていない人
- 強い香りがそもそも苦手
- シェリー樽系の濃厚な甘みや、とろみのある質感を求めている
- 余韻の長さや複雑さを重視している
- スパイシーなニュアンスに敏感で、気になってしまう
こういった人には、大山の軽さや
香りの出方がマイナスに働きやすいです。
ボディの厚いシングルモルトや、
熟成年数の長いブレンデッドのほうが
満足度は高くなると思います。

さすがにシーバスミズナラや山崎とかと
比べられるのはきつい。
結論|大山は“まずい”ウイスキーではない。ただし“相性は強く出る”一本
大山は、“まずい”と切り捨ててしまうには、
少しもったいない一本です。
ミズナラ樽の香りと、
軽やかな味わいという組み合わせが、
好みを大きく左右します。
ミズナラカスクの香りがはっきりしていて、
その個性に惹かれる人には
価格以上の楽しさを与えてくれます。
一方で、味や余韻の軽さが物足りないと
感じる人もいるでしょう。
自分の好みや飲み方と照らし合わせながら、
合いそうだと感じたら一度試してみてください。
そのとき、この記事が
判断材料のひとつになればうれしいです。

高くないから、気になる人は
手に取ってみよう!


