ブルックラディが「まずい」と感じる決定的な原因と最高の飲み方3選

スコッチウイスキー

ブルックラディを飲んで「あれ?なんだか薬っぽい」「微妙」と感じた、もしくはどんなウイスキーなのだろう?と思ってこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?

ブルックラディはアイラモルトでありながら非常に個性的な設計のため、ウイスキー好きでも「まずい」と感じてしまうことがあるのです。

年間100本以上のウイスキーをテイスティングしてきた経験から、あなたが「まずい」と感じた理由を徹底的に分析し、その個性を最高の「旨み」に変える飲み方を提案します。

この記事を読み終える頃には、あなたのブルックラディの評価は180度変わり、ブルックラディを心から楽しめるようになりますよ。ぜひ最後までご覧ください。

たぬき腹
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これがウイスキーと気づくのにだいぶ遅れた。

そんな見た目のボトル。

2026年1月最新情報

現行のブルックラディが2026年3月に終売になることがわかりました。詳しくはこの記事をチェック。

目次

【結論】ブルックラディを「まずい」と感じるのはあなたのせいではない

まず、あなたがブルックラディを「まずい」と感じたことは、全くおかしなことではないと断言します。

【結論】ブルックラディを「まずい」と感じるのはあなたのせいではない

それはブルックラディの個性と、あなたのテイスティング経験のズレによるものです。ここでは、ブルックラディが持つ本質的な個性を、ウイスキーを飲み慣れた筆者の視点から解説します。

アイラモルトなのに「ノン・ピーテッド」な違和感の正体

アイラモルトと聞くと、多くの人が「スモーキー」「正露丸のような香り」を期待します。

しかし、ブルックラディの主力銘柄は、ほとんどピート(泥炭)を使用しないノン・ピーテッドです。

そのため、煙臭さがない代わりに、麦芽の風味が前面に出た「生っぽい」「青臭い」と感じるほどのピュアな個性が際立ちます。

たぬき腹
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これが最大の特徴よね。

専門家の間でも評価が分かれる「強烈な潮気」

ブルックラディはアイラ島の海辺の貯蔵庫で熟成されます。

これにより、潮風由来の強烈なマータイム・ノート(潮気・塩気)がウイスキーに溶け込みます。

この潮気は、多くのウイスキーにはない唯一無二の個性ですが、フルーティーさや甘さと混ざり合うことで、飲み慣れない方には「生臭い」「魚介類のような違和感」として「まずい」の原因になることがあります。

テロワール重視の個性

ブルックラディ蒸留所「ウイスキーはテロワールである」という哲学を掲げ、地元の麦芽や水にこだわります。

この哲学こそが、他の蒸留所にはない強烈な個性、すなわち「まずい」と感じる原因にもなる複雑な香味を生み出している根源です。筆者も、柑橘系の香りの裏に、強烈なミネラル感と塩気を感じ、個性の強さに驚かされました。

ブルックラディが「まずい」と感じる3つの決定的な理由と原因

ブルックラディの「まずい」という印象は、その独自の製法と香味成分に集約されます。

ブルックラディが「まずい」と感じる3つの決定的な理由と原因

ここでは、あなたが何に抵抗を感じているのかを明確にするため、3つの主要な原因に絞って解説します。原因がわかれば、解決策が見えてきます。

冷却濾過をしない「ノン・チルフィルタード」による油っぽいテクスチャー

ブルックラディは多くの銘柄で非冷却濾過(ノン・チルフィルタード)を採用しています。

これにより、ウイスキーに含まれる油分(旨み成分)がそのまま残り、口の中でオイリーで重い独特な舌触りを生み出します。

このテクスチャーが、スッキリとしたウイスキーを好む方にとっては「脂っこい」「違和感がある」とネガティブに作用します。

加水せず飲むと強く感じる「アルコール由来の刺激」

ブルックラディはカスクストレングス(樽出し原酒)に近い高いアルコール度数でボトリングされることが多いため、加水せずにストレートで飲むと、アルコール由来のツンとした刺激が喉や鼻を強く刺激します。

これは「味がきつい」「飲みにくい」と感じる最大の原因の一つであり、この刺激によってウイスキー本来の繊細な香りや甘みが隠されてしまいます。

複雑すぎる「熟成樽」がもたらすアロマの不協和音と薬っぽさ

ブルックラディは様々なワイン樽など、個性的な熟成樽を駆使します。

これにより、複雑なフルーティーさやスパイス感が生まれますが、この複雑さが「バラバラな味」や「薬のような雑味」として認識されることがあります。

特に、前述の潮気と樽由来のスパイスが混ざり合うと、他に例のない「まずい」という感覚を生み出してしまうのです。

【まずいを旨いに変える】ブルックラディ最高の飲み方3選

「まずい」と感じたブルックラディを美味しく飲むための解決策は、その個性を「抑制」するか「開放」するかです。

【まずいを旨いに変える】ブルックラディ最高の飲み方3選

ここでは、筆者が実際に試して効果的だった、ブルックラディの個性を輝かせる最高の飲み方を3つご紹介します。

【開放】香味成分を最大限に引き出す「トワイス・アップ」の黄金比

ブルックラディ「まずい」から「旨い」に一変させるのが、ウイスキーと水を1:1で割る*「トワイス・アップ」です。

アルコール度数を下げることで香味成分がアルコールの束縛から解放され、それまで閉じ込められていた青リンゴや蜂蜜、そして潮の香りが一気に開花します。

常温の軟水を使うのが、香りを最も豊かにするための黄金比です。

たぬき腹
たぬき腹

私自身も好きな飲み方。

【抑制】アルコール刺激を抑え、甘みを際立たせる「ロック」の氷選び

アルコール刺激やオイリーな口当たりが苦手な方には、ロックが最適です。

冷やすことで味わいがかわり、アルコール感と潮気のある刺激を抑制できます

さらに、冷たさがウイスキーの持つ甘みを際立たせるため、フルーティーな側面が強調されます。できる限り溶けにくい大きな丸氷を使うことで、最後まで安定した味わいを保てます。

【マイルド】個性を活かした「ハイボール」と水の選び方

ウイスキーの強すぎる個性を手軽にマイルドにしたい場合は、ハイボールにしましょう。

ただし、ブルックラディの個性を消しすぎないように、ウイスキー:ソーダ=1:4程度の濃いめの比率をおすすめします。

ウイスキーの繊細な潮の香りを邪魔しないようにすることがポイントです。

美味しいハイボールを作りたい方はコチラもチェックしてみてください。

筆者によるブルックラディ・クラシック・ラディのテイスティングノート

ここでは、筆者が実際にクラシック・ラディをテイスティングした際の詳細なノートを公開します。

ブルックラディ・クラシック・ラディのテイスティングノート

あなたの「まずい」と感じた要素が、専門家にはどのように感じられているのかを比較してみてください。

香り、味わい、余韻の深掘り(筆者体験ベース)

  • 香り(Aroma): ノン・ピーテッドにも関わらず、強いアルコール感の奥に、青リンゴ、レモンピールのフレッシュな果実香が最初に現れます。その後、バタークッキーのような麦芽の甘さと、潮風が運んできたような強いミネラル感、塩気が特徴的です。この潮気は好みが分かれそうです。
  • 味わい(Taste):*口に含むと、最初に強いアルコールアタックがあり、すぐに蜂蜜やバニラの甘さが広がります。舌の中央から奥にかけて、鋭いスパイス感と、舌を締め付けるような塩気が感じられます。オイリーな口当たりが特徴的です。
  • 余韻(Finish): 余韻は長く、甘さはすぐに消えますが、潮気とミネラル感、そしてほのかな麦芽の苦味が長く口の中に残ります。このミネラル感が「薬っぽい」と評される一因かもしれません。

【テイスティングチャート】5項目評価

ブルックラディ以外で「まずい」と感じたあなたに次に試してほしい銘柄3選

ブルックラディの「強すぎる個性」が苦手だと判明したあなたは、他のウイスキー選びの軸を構築するチャンスです。

ブルックラディ以外で「まずい」と感じたあなたに次に試してほしい銘柄3選

あなたの苦手な要素を避けつつ、ウイスキーの魅力を味わえる「失敗しない」次の銘柄を3つ提案します。

【甘口で飲みやすい】シェリー樽由来の濃厚な甘さがある銘柄

ブルックラディの潮気やミネラル感が苦手な方には、シェリー樽熟成の甘さが心地よい銘柄をおすすめします。

例えば、マッカラン 12年のような銘柄は、レーズンやドライフルーツのような芳醇な香りと、ベルベットのような滑らかな口当たりが特徴です。

ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
created by Rinker

個性が強すぎず、安心して美味しいと感じられる王道です。

【バランス重視】華やかでクセのないハイランドモルトの定番

ウイスキーの初心者の方や、ブルックラディの刺激が苦手な方には、華やかでクリーンなハイランドモルトが最適です。

グレンモーレンジィ オリジナルなどがこれにあたります。

グレンモーレンジィ オリジナル
created by Rinker

青リンゴや柑橘系の爽やかな香りが心地よく、ストレートやロックで飲んでもアルコール刺激が立ちすぎない、非常にバランスの取れた設計が魅力です。

【蒸留所違い】ブルックラディと同じアイラだがピーテッドでバランスが良い銘柄

ブルックラディの「生々しい個性」は苦手だが、「アイラ島」の雰囲気自体には惹かれるという方には、ボウモア 12年のような程よいピーテッド・モルトがおすすめです。

ボウモア 12年
created by Rinker

ボウモアはピート香とシェリー樽の甘さ、そして潮気が絶妙に調和しており、刺激よりも心地よいバランスが特徴です。ブルックラディの個性が強すぎると感じた方でも、アイラモルトの魅力を感じられるでしょう。

まとめ:「まずい」はウイスキー選びの最強の「軸」になる

ブルックラディを飲んで「あれ?微妙だ」と感じた経験は、決してあなたのテイスティング経験の浅さや、味覚の問題ではありません。

むしろ、それはあなたのウイスキーの好みを明確にするための最高の指標(軸)となります。

ブルックラディの体験から判明した「苦手な軸」

この体験は、あなたがウイスキーに求める要素と、苦手とする要素を具体的に教えてくれました。

苦手だと感じた要素具体的な原因次に選ぶべき銘柄の方向性
生臭い、魚介類のような違和感海辺の貯蔵庫由来の強烈な潮気・塩気フルーティーさや甘さがあるシェリー樽系(潮気を避ける)
脂っこい、オイリーな口当たり**非冷却濾過(ノン・チルフィルタード)**による油分(旨み成分)の残りバランスが取れたハイランドモルト(すっきり感重視)
アルコール刺激がきついカスクストレングスに近い高いアルコール度数加水なしでも刺激が立ちすぎないバランス重視の銘柄

「まずい」を「旨い」に変えるアクションプラン

「まずい」と感じたブルックラディを無駄にせず、この貴重な経験を活かして、あなたのウイスキーライフを心から楽しめる「運命の一本」を見つけてください。

  1. 残りのボトルを最高の飲み方で再チャレンジする
    • 開放(旨み最大化): 香味成分を開放し、潮の香りを引き出す**トワイス・アップ(1:1、常温の軟水)**で試す。
    • 抑制(刺激緩和): アルコール刺激やオイリーな口当たりを抑える**ロック(丸氷推奨)**で試す。
  2. 苦手な要素を避けられる「次の運命の一本」を選ぶ
    • 甘口・飲みやすさ優先なら:マッカラン 12年(シェリー樽系)
    • バランス・クリーンさ優先なら:グレンモーレンジィ オリジナル(ハイランドモルト)
    • アイラモルトの調和を体験したいなら:ボウモア 12年(程よいピーテッド)

この経験が、あなたのウイスキー選びの最強の「軸」となるはずです。ぜひ、次の一本選びに活かしてください。

たぬき腹
たぬき腹

ウイスキーの面白さを知りたくなったころに

オススメの一本。

現行のブルックラディが2026年3月に終売になることがわかりました。詳しくはこの記事をチェック。

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