この記事のラインナップ
スコッチのブレンデッドウイスキー
「ティーチャーズ」。
世界150か国以上で愛されてきたロングセラーです。

「ティーチャーズって、
ちょっと煙いしクセがある」
そんな声を、一度は耳にしたことが
あるかもしれません。
でも、スコッチウイスキー好きの間では
根強い人気を誇る一本。
「安いのにうまい」
「スモーキーの入門に最適」
という真逆の声も多いと思うんです。
今回は、ティーチャーズを
「まずい」と言う人、「美味しい」と語る人。
その両方の声を丁寧に追いながら、
ほんとうの姿を見ていきましょう。

コンビニでも手軽にお目にかかれるぞ。
ティーチャーズは本当に「まずい」のか?評判を整理
ティーチャーズを検索すると
「まずい」というワードが出てきます。

なぜそう言われるのかを探るために、
実際の口コミを整理してみましょう。
「まずい」と感じる人の口コミ
「スモーキーでキツい」
「焦げくさい」「薬っぽい」
ティーチャーズに対して、
こうした感想を持つ人は少なくありません。
- 「煙っぽさが強くて苦手」
- 「アルコール感がきつくて飲みにくい」
- 「安いだけあって薄っぺらい味」
ティーチャーズを飲んでみて確信したのだけど、俺氏、ウィスキーの味として煙っぽいのはそんなに好きじゃないみたい。
— 銀冠 (@ginkanmuri_0202) January 3, 2023
ティーチャーズ飲み始めたんだが、
香りは最高😀マジで好きな香り
でも、味に関してはアルコール感が強すぎて何が何だかわからん。
どんどん飲み慣れると感じ取れるようになるのか…?
ハイボール以外の飲み方も試してみる! pic.twitter.com/BWUR5ON4Un— こーき (@I_Kou_Volley) December 20, 2021
ティーチャーズ、おいしいけど口に含んだ瞬間はちょっと薄い印象なのだ これで1000円くらいなのはすごいのだ pic.twitter.com/T2TKmT7rCb
— (四留無内定鬱病の)ヨンイさん (@Q36nz) May 25, 2020
特に、甘口のウイスキーに
慣れた人にとっては、
この“煙の香り”がどうしても
重たく感じるようです。

見た目からはスモーキーを連想しにくい…。
「美味しい」と感じる人の口コミ
ところが一方で、
ティーチャーズのファンも根強い。
彼らの言葉には「わかる人だけわかる世界」
の説得力があります。
- 「値段以上に本格的なスモーキーさ」
- 「ハイボールにすると最高に美味しい」
- 「毎日の晩酌にちょうどいいコスパ」
→ ピート由来のスモーキーさが
心地よいと感じる人からは、
むしろ高評価を集めています。
久々にティーチャーズ。やっぱり最高にコスパがいい酒だと思う。1000円前後で買えて、本格的なウイスキー感があって美味しい。 pic.twitter.com/ljeTEQkkeT
— ヴォル(写真用) (@wolfweilg) January 14, 2023
ティーチャーズのハイボール🍻 pic.twitter.com/qui4nBWik9
— どんぐり🥃 (@whiskydonguri) August 17, 2025
さっそく、ティーチャーズをいただきます❣️乾杯🍻
スモーキー系の入門で有りながら、圧倒的なコスパと味。
余りウィスキーを飲まない人に、角や白馬、クリア等の、定番以外のオススメを教えて。って言われたら、この子を押したいですね〜 pic.twitter.com/I6okssKgKZ— ノーレッジ卿 (@eD1vA0ni9pEqvpI) November 15, 2023
つまりティーチャーズは、
“スモーキーさ”に魅力を感じれば
ハマっていくタイプ。
「前はまずいかったのに、美味く感じるようになった!」
——この逆転現象が多いのも納得です。
評価が分かれる理由
ティーチャーズが
ここまで評価の分かれる理由。
それは、この一本が「ピート(煙)」という
“クセのある個性”を持っているからです。
- スモーキーな風味は「好き嫌い」が出やすい
- 価格帯がリーズナブルなため、味わいを“軽い”と感じる人もいる
- 飲み方によって印象が大きく変わる
同じ香りを嗅いでも、
感じ方はまるで別のものになる。
ウイスキーって、ほんと奥が深いですよね。

ピート感を味わおう。
ティーチャーズの公式情報と味わいの特徴
口コミだけでは主観に偏りがちです。

ここではテイスティングノートや製法をもとに、
ティーチャーズの実際の特徴を整理してみよう。
ブランドの歴史と位置づけ
ティーチャーズは1830年にスコットランドで誕生。

いまや世界100か国以上で愛される
ブレンデッドスコッチ。
その立ち位置は、「スモーキーの入門書」といってもいいでしょう。
現在はサントリーが日本で販売しており、
ブレンデッドスコッチの中でも「スモーキーな個性」を
前面に押し出したブランドとして知られています。

スコットランドいきたいなあ。
公式テイスティングノート
たぬき腹は、ティーチャーズの味わいをこのように感じています。
- 香り:スモーク、ハチミツ、リンゴ、バニラ
- 味わい:ピート香の奥に穀物の甘み、まろやかでミディアムボディ
- 余韻:煙の香ばしさが静かに続く

正直、これ1000円台は恐れ入る。
ほんのりと香ばしいスモーキー、
シェリー樽由来のフルーティー。
あざす。
ブレンデッド比率とスモーキーさ
ティーチャーズの特徴は、
モルト比率が40%以上
と高めに設定されていること。

キーモルトは「アードモア」。
このモルトがティーチャーズの骨格を作っています。
低価格帯とは思えない厚みのある味わいの源です。
「まずい」と感じたときのリカバリー策
もし飲んでみて
「口に合わない」と感じても、
美味しい飲み方を見つけるのが醍醐味。
“ちょっと合わないな~”と思ったときほど、
試してほしい工夫があります。
加水やトワイスアップで香りを広げる
ストレートで「きつい」と感じる場合は、
少量の加水や
トワイスアップにすることで
アルコール感が和らぎ、
香りが開きやすくなります。

ほんの少し水を垂らすだけで、
スモークがやわらぎ、
甘みが顔を出す。
香りがふわっと広がって、
驚くほどまろやかになります。

1000円台なのに、
この飲み方で戦える。
炭酸割りでスモーキー感を和らげる
ティーチャーズの真骨頂はハイボール。

ハイボールにすると、
煙っぽさが軽やかに拡散。
ピートの個性はそのままに、
爽快感が加わります。

うまいよ~ほんと。
がぶがぶ。
料理と合わせて飲む
唐揚げや焼き鳥など脂のある料理、
あるいはスモークチーズといった
燻製系と相性抜群。

ティーチャーズの
“苦味の輪郭”がふっと溶けるように
柔らかくなります。

めっちゃすすみます。
どんな人におすすめか?
ここまでの特徴を踏まえ、
ティーチャーズが向いている人・
そうでない人を整理してみましょう。

(どこでも買えて、どんな飲み方でもおいしいから
みんなにおすすめしたいのが本音。)
スモーキー初心者の入門編に
ピート系デビューに最適。
「本格派だけど、まだ優しい」
——そんな絶妙なウイスキーです。
コスパ重視のデイリーユースに
1000円台でこの個性。
一度馴染むと、
もう“常備酒”の座から
動かない一本になります。
料理に合わせたい人に
香ばしさが料理の旨味を引き立てる。
晩酌が一段上の時間になるはずです。
まとめ
ティーチャーズは“リッチなウイスキー”ではありません。
でも、だからこそこの値段で
この完成度の高さが冴えわたる…!!
最初の一口で「まずい」と感じても、
飲み方を変えたり、
夜風と一緒に味わえば、
その煙の奥に“ぬくもり”を見つけるはず。
ティーチャーズは、
派手さよりも「深み」で語るウイスキー。
——そういう酒が、ぼくはけっこう好きなんです。

一本は持っておきたい万能ウイスキー。





















