この記事のラインナップ
滋賀県・長浜の小さな蒸溜所から生まれた
クラフトウイスキー「アマハガン」。
“長濱蒸溜所”と聞いてピンとくる人は
まだ少ないかもしれませんが、
実はこのブランド、
今の日本ウイスキー界で
存在感が隠せなくなってきています。

しかし、SNSをのぞくと
「アルコールが強い」
「香りが独特で苦手」といった声もあり、
検索候補には「まずい」
という言葉すら並びます。
一方で「シリーズごとの個性が楽しい」
「飲むたびに進化している」
と支持する人も多い。
どうして、ここまで意見が割れるのか?
ここでは、実際の口コミや
味の傾向を整理しながら、
アマハガンというウイスキーの
本当の姿を掘り下げていきます。

最近よく見れるようになったね。
いろんなIPとコラボしているイメージ。
アマハガンは本当に「まずい」のか?
「アマハガン まずい」――
そんな検索ワードを、
最近よく目にしました。

この章では、その“評価の分かれ目”を
丁寧に追いかけます。
否定的な口コミにどんな傾向があるのか、
そして、支持派が
どんな魅力を見ているのか。
アマハガンというブランドの本質を
見極めていきましょう。
「まずい」と感じる典型的な理由
若い原酒特有のツンとした刺激や、
香りのバラつきが残っていて、
飲み慣れたスコッチや
ジャパニーズと比べると
“粗削り”に感じられるかもしれません。
- アルコール感が強い:ストレートで飲むと刺激が立ち、飲みにくいと感じる人がいる
- 甘みや香りの方向性:フルーティーさが強く「ウイスキーらしくない」と感じるケース
- 価格と味のバランス:「クラフトで高価なのに期待値ほどではない」と思われることも
初アマハガン。どうせなら面白そうなのってことで山桜フィニッシュ。ちとアルコール感強いけど甘い香りがワイン系カスクものに桜っぽさを加えた感じ。味もアルコール感強めでかなりビリビリ、その後黒糖じみた甘みと栗皮みたいな渋み。面白い味やけどストレートは疲れるな~これ。#TWLC pic.twitter.com/YBH8hsyIhn
— ユージ@ (@hetareyuji) September 2, 2020
アマハガンあんまりおいしくないのう
— Cep (@cepdor1) October 17, 2022
たまには動画 笑
アマハガンもそろそろ終わりそうだ…。もう少し深みが欲しいというか厚みが欲しいというか美味しいんだけど物足りなさを感じる…。普段飲みには良いけど価格を考えると微妙だ…。#TWLC pic.twitter.com/thHqXNrCV5— しまち (@shima_089) April 6, 2021
アマハガンを“まずい”と感じる人の多くは、
最初の一口でアルコールの強さや
物足りなさを感じているようです。

ちょっと変わった風味するやつもあるからね。
「美味しい」と評価する人との違い
一方で、アマハガンを高く評価する人たちは、
このウイスキーの若さや勢いを
魅力として受け取っています。
- 華やかな香りやフルーティーさ を魅力と感じる人
- 「クラフト感」や「独自性」を楽しむ層
- 海外原酒とブレンドされた複雑さを評価するファン
ようやく開けたアマハガンのハイボール
ビールに似た甘みと酸味のある穀物感
結構フルーティ
香ばしさがかなり強くてピーティー
若干ビター香りが豊かで美味いな…
結構好き… pic.twitter.com/UkXOUXGimq— お酒大好きともひで (@tomohide_sake) September 9, 2023
アマハガンのエディションNo1。
フルーティーなのに麦芽が強く出るのでクラフトビールっぽい感じ🍺
お風呂上がりの最初の一杯の喉越しに思わずブラボー!#ウイスキー #ハイボール #AMAHAGAN #長濱蒸留所 pic.twitter.com/A4QL84vYcj— GUMI (@gumisake009) January 4, 2023
アマハガンのボトルに初めてお会いできた🥃
ストレートもロックもソーダも全部うまい🤤#アマハガン pic.twitter.com/KAS90uRieR
— しょうへい (@ggxxac128) October 18, 2025
彼らにとってアマハガンは、
完成された味ではなく、
成長していく途中を見守るようなウイスキー。
グラスの中で少しずつ変わる香りや
味の表情を、
そのまま“クラフトらしさ”として
受け入れています。

たくさんの種類がある。
試行錯誤をたくさんしているんだろうなあ。
アマハガンの味わいを深掘りする
アマハガンシリーズは、
どのボトルにも共通する“軸”があります。
それは、
モルティーでフルーティーな香り、
そして軽やかな飲み口の中にあるスパイス感。
このクラフトらしい個性が、シリーズ全体を貫いています。

単に「美味しい/まずい」
で語られるのではなく、
このクラフトらしい個性が、
シリーズ全体を貫いています。
この味わいの構造を理解すると
評価が分かれる理由が見えてきます。
シリーズ全般の共通傾向
それぞれのボトルで印象は違っても、
「若さ」と「勢い」が
共通して感じられるのが
アマハガンの特徴です。
- 香り:バニラや柑橘系の爽やかさ
- 甘み:蜂蜜や麦芽のニュアンス
- 苦味:若い原酒ゆえのアルコール刺激やオーク樽由来の渋み
- スパイス感:クローブや胡椒を思わせる余韻
この軽快で華やかな設計は、
多くの飲み手には
「親しみやすい」と好意的に映る一方で、
重厚さやスモーキーさを好む層には
「物足りない」と
ネガティブに評価されやすい側面があります。
代表例:Edition No.1 の公式テイスティングノート
公式サイトによれば、アマハガン Edition No.1 は以下のように表現されています。
「長濱モルト由来の円みのある麦芽の香りと、
オレンジチョコレートを連想させるフルーティさと深みが複雑に絡み合い、
全体をバニラの甘い香りが包み込みます。
口に含むとコクのあるアタックの後に、
鼻に抜ける華やかな余韻をお愉しみいただけます。」
出典:アマハガン公式サイト
このように、
「フルーティさ+バニラの甘さ+華やかな余韻」
を強調しています。
これはアマハガンブランドが意図する
味わいのイメージを裏付けています。

飲み比べしてみるとよきよき。
口コミとのギャップ
アマハガンは
“フルーティーで飲みやすい”
とされていますが、
実際に飲んでみると
「思ったより刺激が強い」と感じる人もいます。
それは、まだ若い原酒が多く使われているため。
香りの華やかさの裏に、
ほんの少し粗さが残っているんです。
- 好意的な声:「華やかで飲みやすい」「軽さや樽感が心地よい」
- 否定的な声:「香りが弱く、余韻が浅い」「アルコール刺激が目立つ」
同僚から(だいぶ前に)もらった、アマハガン山桜を開栓!1番最後に香り高いかつウッディーな感じ。ハイボールがいい!炭酸がより華やかに香り高くしてくれてるように感じる😆 pic.twitter.com/JiAvJctNxi
— MINの酒日和 (@hayamini2) October 19, 2023
うん、美味しい!
舌に残るミズナラの心地よい樽感が好きです☺️
アマハガン ミズナラウッドフィニッシュ pic.twitter.com/uAV7qBAuge— Hiro_whisky_and_darts (@hrkz7188) May 12, 2025
滋賀県の長濱蒸溜所さんの『AMAHAGAN(アマハガン)』のハイボール٩(๛ ˘ ³˘)۶❤
ストレートだとアルコールの刺激が目立ちますが、ハイボールにするとめちゃウマ!
2016年に蒸留開始したばかりのメーカーさん。今後が楽しみです!#ウイスキー#ツイッター晩酌部 #TWLC pic.twitter.com/7XWbaUMVxd— ツンデレベースのあろふぁさん (@alpha_queen) February 3, 2021
このギャップを“未完成さ”と捉えるか、
“伸びしろ”と捉えるかで印象は変わります。
まさにここが、
アマハガンを語るうえでの分かれ道です。
「まずい」と言われやすい飲み方・シーン
飲み方によってアマハガンの印象は
大きく変わります。
その理由を知ることで
評価の分かれ方も理解しやすくなります。

中でも「まずい」と感じやすいのが、
ストレートで飲んだときです。
ストレートで強すぎるアルコール感
若い原酒の比率が高いため、
ストレートではアルコールの刺激が目立ちます。
香りの繊細さよりも、
ツンとした刺激が先に来てしまう。
アマハガンno.1、水割りが美味い。ストレートだとちょっときついとこあるけど割ると草の青っぽさと綿あめの甘さに集中できる。お湯割りはぬるめが美味しかった。
— まゆり (@8hashi_) March 13, 2023
特にウイスキーを飲み慣れていない
初心者にとっては「尖っていて飲みにくい」
と感じやすく、
これが「まずい」という評価につながる
大きな要因のひとつです。
価格との期待値ギャップ
クラフトウイスキーとして5,000~10,000円前後の
価格帯が多いアマハガンは、
一般的なブレンデッドに比べると高額です。
このクラスになると、どうしても
“完成度の高さ”を期待してしまいます。
この心理的ギャップが「まずい」
という口コミにつながるケースも少なくありません。
アマハガン山桜、飲み終わり。度数が高い分ちょっと刺さる感じがあるけど、なかなか個性ある酒で良かったとは思う。ただちょっと定価ベースだと割高感は拭えないかなぁ。今回はヤフオクで定価の半額ぐらいで飲めたから良いけども。別に不味いとか悪いとかではなく、コスパが課題な気がする。#TWLC pic.twitter.com/GiMfue567A
— LEERLIED (@PomBashiIYHer) November 5, 2022
しかし、アマハガンはクラフトブレンデッド。
実験的な挑戦が詰まっているからこそ、
その荒さを「未完成」と受け取るか
「伸びしろ」と見るかで評価が変わります。
つまり、“飲み方”と“期待の持ち方”次第で、
アマハガンは「まずい」にも
「面白い」にもなる。
この幅の広さこそ、
クラフトらしさでもあるんです。

まあ、安くはないね。
贅沢な一本になる。
公式が語るアマハガンの魅力
ネガティブな評価だけでは、
ブランドの本質は見えてきません。

長濱蒸溜所が掲げているコンセプトや
シリーズごとの狙いを確認することで、
アマハガンの本来の立ち位置や
楽しみ方が理解できます。
長濱蒸溜所とクラフトブレンデッドの背景
アマハガンを造るのは、
滋賀県にある長濱蒸溜所。
2016年創業の小さな蒸溜所で、
1日に蒸留できる量はごくわずか。
銅製のポットスチルが並ぶその空間で、
職人たちは試行錯誤を重ねながら
原酒づくりに向き合っています。
- 2016年稼働の日本最小クラスのポットスチルで製造
- 「海外原酒と組み合わせ、日本のクラフト感を打ち出す」コンセプト

少量生産だからこそできる“挑戦的なブレンド”。
その実験精神の中から誕生したのがアマハガンです。
シリーズ展開(エディションNo.1〜No.4など)の違い
どのボトルも、“長濱の今”を映し出すような味わい。
それぞれの進化が、ブランドの軌跡になっています。
「まずい」と感じたときのリカバリー策
もし「口に合わない」と思った場合でも、
飲み方や組み合わせを工夫することで
印象は大きく変わります。

この章では、
実際に試しやすいリカバリー方法を紹介し、
無駄なく楽しむヒントを提供します。
加水・トワイスアップで香りを広げる
水を加えることでアルコール感が和らぎ、
フルーティーな香りが立ちやすくなる。
アマハガンNo.3 ミズナラウッドフィニッシュ
加水した印象がとても甘く、熟成年数を考えるとかなりいい出来だと思いました pic.twitter.com/ZvQ9aMPWlf— はっとり (@munousou) November 11, 2019
アマハガンはこの“加水後の変化”が
とてもわかりやすいウイスキーです。
フードペアリングで甘みや苦味を活かす
ナッツやドライフルーツ、チョコレートなど、
甘みと苦味を持つおつまみがよく合います。
- 甘辛いタレの焼き鳥
- 燻製チーズやナッツ類
- エスニック料理のスパイス感とも好相性
昨日のアマハガン開栓してみた
最初はストレート
そしてハイボールもハイボールは食中酒としてもなかなかで、これはイケますな〜😋#ウイスキー#長濱蒸留所#アマハガン#アマハガンワールドモルト#エディションピーテッド#ハイボール #TWLC pic.twitter.com/zVskQqujnc
— ponchiki (@ponchiki_dqmsl) April 30, 2023
料理との相性を探すのも、
クラフトウイスキーの楽しみのひとつです。
別のアマハガンシリーズを試す選択肢
もし特定のボトルが合わなかったとしても、
シリーズを変えるだけで
印象ががらりと変わることがあります。
- ピート感を求めるなら No.3
- 濃厚さを求めるなら シェリー系
- 自分に合う一本を探すのも楽しみ方のひとつ
「No.1は刺激が強すぎたけど、No.4は飲みやすかった」
そんな声も多く、一本で判断するのは
もったいないブランドです。

たぬき腹は攻殻機動隊と
コラボしてたやつが飲みたい。
結論:アマハガンはどんな人に向いているか
アマハガンは、
完璧を目指している途中のウイスキー。
小さな蒸溜所が、試行錯誤しながら
世界に挑戦している“今”を味わえるお酒です。
一度飲んでみてください。
好みに合うタイプ/合わないタイプ
アマハガンは、“整った味”を求める人よりも、
個性や変化を楽しみたい人に向いています。
熟成の途中にあるような若さや、
ボトルごとに違う香りの表情に
ワクワクできる人にとっては、
面白いクラフトウイスキーです。

さあ、堪能しよう。

































