この記事のラインナップ
アイルランド最古の蒸留所
として知られる「ブッシュミルズ」。
世界中で愛される伝統的な
アイリッシュウイスキーですが、
検索すると
「ブッシュミルズ まずい」
という意見も出てきます。

「苦い」「薄い」
「アルコール感が強い」
と感じる声がある一方で、
「軽やかで飲みやすい」
「ハイボールに最適」
と高評価する声も多数。
はじめてブッシュミルズを飲んだとき、
ぼくは
「角がなくて、静かなウイスキーだな」
と思いました。
その“静けさ”が、
人によっては
「薄い」「物足りない」
に見えてしまう。
でも、軽さの中に、
上品な甘みと穀物の温度がちゃんといる。
この記事では、
ブッシュミルズの魅力と課題を、
たぬき腹流の“人肌のある分析”
で解きほぐします。

たぬき腹はブラックブッシュが初。
ブッシュミルズとは?ブランド概要とラインナップ
「まずい」との評判を理解する前に、
まずはブッシュミルズが
どのようなブランドなのかを
押さえておきましょう。

世界最古級の蒸留所として知られ、
伝統的な3回蒸溜や
ノンピート麦芽を使った製法が特徴です。
ブッシュミルズは
「クリーンでやさしい」
アイリッシュの代表格です。
ここでは主要ラインナップとその特徴を整理します。
- オリジナル(Original):フルーティーで軽快。シンプルなブレンドで入門者に人気。
- ブラックブッシュ(Black Bush):シェリー樽熟成のモルトを多めに使用。甘みとコクが増す。
- シングルモルト10年/12年:熟成年数による深みや複雑さを感じられるシリーズ。
- その他高価格帯(16年、21年など):シェリーやマデイラ樽熟成による複雑な香味。
公式サイト:https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/liquorworld/brand/bushmills/

世界最古って響きのよさ。
「まずい」と言われる理由を整理する
実際にブッシュミルズを
「まずい」と評価する人には、
いくつか共通のパターンがあります。

ネガティブに感じられやすいポイントは、
大きく3つ。
ここを押さえると、
“合う/合わない”の見極めが
一気に楽になります。
1. ライトで物足りない
アイリッシュらしい軽快でスムースな味わいが特徴ですが、
「もっと重厚な味を期待していた」人には物足りなく映ることがあります。
休み最終日
親父がブッシュミルズのTシャツ目当てで買ってた3本セットの内の1本もらって来た
飲みやすすぎて物足りない。笑 pic.twitter.com/vO0s1kpiIe— アンリケ@🥃 (@yhhiswsky) January 5, 2025
オリジナルは特に軽やか。
良く言えばクリーン、
悪く言えば薄く感じられることも。
2. 苦味・アルコール感
ストレートで飲むと
アルコールの刺激や
苦味が強く感じられる人も。
特にウイスキー初心者や
甘さを求める層から
「まずい」と言われやすいポイントです。
昨日気づいたけど、ブッシュミルズあんま美味しくない(笑)変な苦味というか後味がいらないな
— マドレーヌ (@MatsubaraMiho) July 1, 2011
冷やしすぎたり、
ストレートで急いで飲むと、
舌先にピリッとした刺激と
ドライな苦味が先に立つことがあります。
3. 香りや熟成感の弱さ
オリジナルのような若いブレンドは
フルーティーさがある一方で、
樽の影響や熟成感が薄く、
「薄い」「深みがない」
と評価されることもあります。
ブッシュミルズ
アイリッシュウイスキー
香りが多くて味が薄い。
やっぱケンタッキーかなー。 pic.twitter.com/emVEgOHfyt— 自由不在 (@jiyufuzai) January 16, 2016
樽感や長い余韻を求める人には
「平板」に映りがち。
ただし、ブラックブッシュ以上に
ステップアップすると、
シェリー由来の厚みがしっかり感じられます。

いろいろあるから全部試してね。
実際の口コミ・レビュー
ブッシュミルズの評価はまさに真っ二つ。

ここでは、それぞれの声の
“裏にある理由”まで踏み込みます。
ポジティブな声
こうした声の多くは、
「日常の飲みやすさ」や
「静かな時間に合う穏やかさ」
を評価しています。
- 「ハイボールにすると爽快で美味しい」
- 「軽やかで飲みやすく、価格以上の満足感がある」
- 「ブラックブッシュはシェリー感があって甘みが心地よい」
やっぱりブッシュミルズはうまいなぁ、ってことで二杯目はブッシュミルズ10年のハイボールをいただきます♪
香りはバニラ、味はむちゃくちゃ洋梨とリンゴ、蜂蜜系の甘さ
暑い日のブッシュミルズは爽やかな甘さで本当にうまい! pic.twitter.com/W0JKDm1Tvz— トキヲは青空になる (@hiro13jojo) July 31, 2025
前から気になってたブッシュミルズ初めて飲んだけど美味過ぎる…🥃✨
税込3000円くらいするけど値段以上の美味さあるよこれ😭
買ってよかった…。#ブッシュミルズ pic.twitter.com/ZZeZDIb5ue
— ゆっきぃFreedom (@vvaquavv210) August 30, 2025
今宵はブッシュミルズで。
少し開いたかな?
シェリー感出てきたような気がします。
少し飲んだら、またしばらく放置で🥰#ブッシュミルズ pic.twitter.com/9lYEMEqQKU— もるの介 (@hiromiashi1) January 18, 2024
派手さではなく、生活に馴染む味。
そこに惹かれる人が多いようです。
ネガティブな声
温度と割り方次第で、
まるで別物の表情を見せます。
- 「ストレートだと苦味が強くて飲みにくい」
- 「オリジナルは薄く、深みがない」
- 「アルコール感が目立ち、香りが弱い」
何年かぶりにブッシュミルズを飲んだのだけれど相変わらず苦い。気のせいかと思ったけどそうでもない。アイリッシュが穏やかというのかこれのおかげで否定されてる
— ミニ⁺(。・▽・。) (@minihand) July 28, 2017
うーんブッシュミルズも合わないかも 薄い
— もまない (@shi0mo_m1) July 31, 2022
ブッシュミルズを飲んでます。
アイリッシュウイスキー甘~いです。ピリピリとアルコール感強いのは低価格帯だからかな?鼻腔に香りが広がりますね。 pic.twitter.com/IZJsvHbvYY— べた (@karu_beta) December 28, 2022
このように「まずい」と感じる人は、
重厚さやスモーキーさを
期待している場合や、
ストレートで飲むことが
多い場合に多いと考えられます。
飲み方で印象が変わるポイント
同じウイスキーでも飲み方によって味わいの印象は大きく変わります。

ブッシュミルズは
温度と希釈で性格が変わります。
ぼくの“外さない手順”を共有します。
- ハイボール:オリジナルは炭酸で割ると爽快感が増し、飲みやすくなる。
- ロック:氷で冷やすことでアルコール感が和らぎ、甘みや香りが感じやすくなる。
- 水割り/トワイスアップ:少量の加水でフルーティーさやバニラのニュアンスが引き立つ。

ブレンデッドは甘め。
シングルモルトはスパイシーさもしっかり感じられる
価格とコストパフォーマンス
手に取りやすい価格帯&
入手性の良さが魅力。
オリジナルは
“毎晩の相棒”、
ブラックブッシュ以上は
“しっかり味わう夜”に。
ここでは日本での実売価格や、
同価格帯の他銘柄との比較を整理します。
- オリジナル:2,000円前後
- ブラックブッシュ:3,000円前後
- シングルモルト10年:4,000円前後
同レンジの
アイリッシュ/ブレンデッドと
比べても、
バランスの良さと疲れにくさは強みです。

コスパはめっちゃいい!
まとめ:ブッシュミルズは本当に「まずい」のか?
ぼくの結論はシンプル。
“まずい”わけではない。
むしろ、
やさしさを美学として仕上げたウイスキー
です。
確かに、重厚な樽香や
長い余韻は求めない設計。
でも、日常に寄り添う清潔感、
加水やソーダでふっと香りが立つ瞬間は、
ブッシュミルズにしかない心地よさ。
「強さ」ではなく
「整い」で飲ませる。
疲れた日の晩、
グラスの中に静かな余白がほしいなら、
ぼくはブッシュミルズを選びます。
自分の好みと飲み方に合わせて選べば、
「まずい」どころかコスパ抜群の
アイリッシュウイスキーといえるでしょう。

はじめての人は僕みたいに
ブラックブッシュからはあり!
ぜひぜひ~




