正直に言いましょう。
ネット上で「まずい」「ひどい」と叩かれるこのボトルに対し、私も最初は身構えていました。
しかし、この評価はあまりに極端すぎると私は思っています。
過去の炎上はあったかもしれませんが、それと味わいは関係ない。
「価格相応」という、至極まっとうな満足感があると僕は評価しました。
なぜ、これほどまでにネガティブな噂が一人歩きし、正当な評価を曇らせているのか。
かつてウイスキー界を騒がせた「あの炎上ネタ」の影響を含め、私の視点でその真実を徹底的に紐解きます。

ウイスキーは、味わいで評価するのが私のモットー。
悪い背景があったとしても、それのせいで「まずい!」と評価するのは早いです。
【実飲レビュー】倉吉ピュアモルトと対峙して見えた「等身大の姿」
まずは先入観というノイズを捨て、倉吉をウイスキーボトルとして確かめてみましょう。

超長期熟成のような重厚さや複雑さを期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、日常の晩酌に寄り添う「素朴な良さ」が確かにそこにあります。
テイスティングノート
- 香り
- すっきりとした柑橘系の香り
- アルコール感はあまり感じないが、モルトの香ばしさはやや弱め
- 味わい
- 口当たりは非常に軽快で、さらりとした質感。
- アーモンドのようなドライな香ばしさと、穏やかなレーズンのような酸味、樽のビターさを感じます。
- 余韻
- すっきりとしたフィニッシュ。

なんというか、ガツンとくるアルコール感がないので個人的には飲みやすかったです。
裏を返せば味わいに関してはシンプルですので、薄いと感じる人はいそうですね。
テイスティングチャート
倉吉ピュアモルトテイスティングチャート(5段階)
なぜ「まずい」「ひどい」と叩かれる?今も足を引っ張る「過去の炎上」とSNSの声
実力は決して悪くない。
それなのに、なぜこれほどまでにネガティブな評価が根強いのでしょうか。

その正体は、味そのものよりも「ブランドへの不信感」からくるノイズにありました。
今も燻る「ジャパニーズウイスキー表記」を巡る騒動
かつて、海外産の原酒を使用しながら「ジャパニーズ」を冠していたことで、コアな愛好家から激しいバッシングを受けた過去があります。
現在のラベルは現行の基準(日本ウイスキー中央会が定める自主基準など)に則っていますが、当時の「不誠実だ」という炎上ネタが今もネット上に残り続け、新しく手に取ろうとする人の心理的ハードルを上げているのです。

「炎上したブランド=粗悪品」というバイアスがかかった状態では、どんなものでも美味しく感じにくくなってしまうのではないでしょうか。
SNSに渦巻く「期待値」とのギャップ
SNSの声を拾ってみると、「まずい」と評価する声や、炎上騒動に対する苛立ちの声が見られました。
ちくしょう。ちくしょおおおお
倉吉ってウィスキー買ったんだけど、科学薬品の香りしてげろまず。
だれか美味しい飲み方教えて!トワイスアップ、オンザロック、ハイボール。。。全部まずい!#倉吉#ウィスキー pic.twitter.com/9rNF9iUJCy— loveandpeace@AandW (@t_s_mint) February 23, 2020
倉吉のピュアモルト、昔に飲んだ芋焼酎の味がした
求めていたものではなかった— Himi (@ojimonogatari) August 23, 2025
今日のウイスキー。
松井酒造「倉吉 ピュアモルト」🥃
賛否あるヤツ!
香りは、少々物足りないが…
お味は、最初アルコール辛さが気になったが、落ち着いたら気にならない。
何が合うかな?レモン添えたハイボールかな?
他にシェリーと8年持ってるので、ロック🎸で飲むならそちらにちょっと期待🤗 pic.twitter.com/p9f8uQ6zIC— うめパパ (@sakamochiumeshi) July 19, 2025
すみません、悪口言います。倉吉とかいうウイスキーはまじで買わない方がいい。グレー攻めてるし味もまずい。知多がなかったから少し試してみたら最悪な気分。
— oomiya (@yuka_oomiya) October 16, 2019
倉吉みたいな商業主義におかされた偽物のジャパニーズはさっさと消えてくれ
スピリッツを入れてるようなウイスキーと言えないものもウイスキーを名乗らせないでくれ
好き放題やりやがって
先人が築き上げた評価を貶める邪悪で卑劣な行為はやめてほしい pic.twitter.com/r4z08pfSPc— ムクム熊 (@makkinrie) February 16, 2021
熟成の若さゆえの味わいの物足りなさ、アルコール感がまずいという評価につながっているように思います。
炎上騒動に対して「ひどい」という感情があふれている人もいますが、ウイスキーを心から愛しているからこその感想でしょう。
もちろん、厳しい声ばかりではありません。
フラットにこのボトルを楽しんでいる方からは、ポジティブな反応もしっかり届いています。
倉吉ピュアモルトを開封
ラベルの裏に書かれている通り軽やかで爽やかな口当たりで飲みやすく余韻に程よいビター感が続く
過去に色々あってバッシングされがちだけど実際に飲んでみるとそこまで悪くない
どんなに評判が悪いものでも実際に飲んで確かめてみないと分からないよなぁ pic.twitter.com/1vbZWN2Qdf— 山の上のシャー (@sya0107) June 17, 2025
寝る前の1杯🍆
倉吉ピュアモルト3年以上熟成させたモルト原酒のみを使用。バニラの甘さやベリー系の酸味が香り、ナッツの薄皮のような芳ばしさとビターを感じる味わい。
短熟ですが香りが良くて満足です😚 pic.twitter.com/zWQtiVkwmz— なすざき (@nasuzakiblog) April 15, 2023
本日、お家ハイボールBAR新入荷✨
倉吉 ピュアモルト🇯🇵
(プレンデットモルト)松井のウイスキーは他ものだことあるが👀
柔らかで香ばしく爽やかなモルトの香り、レーズン・ナッツ・バニラといったバランスの良い酸味・苦味・甘味の調和が口いっぱいに広がります。
うん、面白い味やったな!! pic.twitter.com/2BykMuZHRh
— ひげたん主任🐥 (@BEER_PINA_CAFE) April 11, 2025
倉吉ピュアモルト
30mlってこれくらいなのか…
いつも飲んでるロックの量だったわ甘酸っぱくてピート香ある
少し待ってから飲むとウッディーさも出てくる
でも後に引かないちょうどいい苦さ
バランス良いね…後味にほんのり山椒みたいなピリピリする感じもあって良いアクセント pic.twitter.com/sCcunXbyjR
— To more hide (@junky04) February 11, 2023
改めて飲むと、倉吉ピュアモルトってあっさりした甘みのある飲みやすいウイスキーよね
ブレンデッドモルトなだけある https://t.co/q6B0uyWUXJ— お酒大好きともひで (@tomohide_sake) December 15, 2024
こうした肯定的な層に共通しているのは、このボトルを「価格相応に気軽に楽しめるブレンデッドモルト」として捉えている点です。
「炎上したブランド=粗悪品」というバイアスや、過度な熟成感への期待を一度リセットしてみる。
すると、ポジティブに評価できる余地が生まれてきます。
筆者が教える「納得の一杯」に変えるための飲み方
もしあなたが手元の倉吉ピュアモルトを持て余しているなら、ストレートや少量の加水で評価を下すのは少し待ってください。

すべての飲み方で倉吉ピュアモルトを飲んだ私がおすすめする二つの飲み方をお伝えします。
ハイボールで「すっきりとした味わい」がはじけ飛ぶ
すっきりとした飲み口は、食事の脂をさらりと流してくれる良質な一杯に変貌します。
味わいが物足りないと感じる方は、濃いめに作ってレモンを絞るのもありですよ。
最高のハイボールを家で飲みたい方はこちらの記事もチェック。
オン・ザ・ロックで「アルコールの角」を冷徹に封じ込める
ロックにすると、ビターさが強調されて飲みごたえが出てきます。
倉吉ピュアモルト
30mlってこれくらいなのか…
いつも飲んでるロックの量だったわ甘酸っぱくてピート香ある
少し待ってから飲むとウッディーさも出てくる
でも後に引かないちょうどいい苦さ
バランス良いね…後味にほんのり山椒みたいなピリピリする感じもあって良いアクセント pic.twitter.com/sCcunXbyjR
— To more hide (@junky04) February 11, 2023
温度が下がることでアルコールの刺激がグッと抑えられ、氷がゆっくり溶け出すにつれて、モルト本来の素朴な甘みがじわりと浮き上がってきます。

友達に飲ませてみたら、「ロックが一番うまい!」といった人もいました。
結論:倉吉ピュアモルトは、フラットな視点で楽しむべき一本
過去の騒動やネットの極端な意見は、いわば「外野のノイズ」です。
実際に自分の舌で確かめてみれば、そこには「価格相応に楽しめる、真面目なウイスキー」が確かに存在しています。
案外、あなたの「いつもの一杯」として、頼もしい相棒になってくれるはずです。

飲まず嫌いはやめて、自分の舌で確かめてみませんか!!



























































