戸河内ウイスキーは本当にまずい?多様な種類が魅力のいぶし銀なウイスキーに迫る…!!

日本のウイスキー

この記事のラインナップ

  • 戸河内ウイスキーは本当に「まずい」のか?種類と特徴を整理
  • 「まずい」と言われる理由はどの種類に多いのか?
  • 「まずい」を「美味しい」に変える飲み方の工夫
  • まとめ:戸河内は「まずい」ではなく“種類と飲み方次第”

戸河内ウイスキーは本当に「まずい」のか?種類と特徴を整理

戸河内(とごうち)ウイスキー」とは、

広島県廿日市市の

サクラオブルワリーアンドディスティラリー

が展開するウイスキーのブランドです。

公式サイト:https://www.sakuraodistillery.com/blended

瀬戸内の温暖な気候と

中国山地の自然に囲まれ、

日本酒造りの技術を応用した

繊細なブレンドが特徴です。

とはいえ、検索すると

「まずい」「香りが薄い」

といった声もちらほら。
なぜそんな評価が出るのか?

実際に飲んで確かめてみました。

たぬき腹
たぬき腹

レッツゴー!

戸河内ブレンデッド:スタンダードで親しみやすい一本

一番手に入りやすいのが

「戸河内ブレンデッド」

戸河内ブレンデッド:スタンダードで親しみやすい一本
  • 香り:ナッツ、フルーティー
  • 味わい:バニラやミルクチョコレートの甘みと、程よい酸味
  • フィニッシュ:濃厚な甘み、ウッディーな余韻

値段は手頃で香りも軽やかですが、

ストレートでは若さ由来のアルコール感

が残りやすく、「荒い」と感じる人も。
一方でハイボールにすると

驚くほどバランスが良くなり、

柑橘系の香りとバニラの甘みが引き立ちます。
つまり「まずい」ではなく、

自分に合う飲み方を探すのがよきなタイプです。

たぬき腹
たぬき腹

たぬき腹も最初はう~んって感じだった。

でも、するめ的にうまくなった笑

戸河内シングルモルト:個性が際立つ本格派

自社蒸留のモルト原酒を使った

「戸河内シングルモルト」は、
フルーティーで軽快、

そこにスモーキーさが

少し加わるのが特徴。

戸河内シングルモルト:個性が際立つ本格派

特徴は以下のとおりです。

  • 香り:バニラ、リンゴ、マーマレード、メロン
  • 味わい:軽快でスムース、すっきりとした甘さ
  • フィニッシュ:爽快で穏やか、キレのある余韻
  • アルコール度数:43%

ただしこのスモークが

好みを分ける最大の要因です。
「薬っぽい」と感じる人もいれば、

「国産でこの個性は面白い」と称賛する人も。
たぬき腹としては、

シングルモルトの入門編として十分魅力的だと感じました。

たぬき腹
たぬき腹

たぬき腹の舌にはスモーキーさはあまり感じず笑

樽フィニッシュシリーズ(SAKE / BEER / PEATED)の特徴

樽フィニッシュシリーズは、戸河内ブランドを象徴するユニークな試みです。

樽フィニッシュシリーズ(SAKE / BEER / PEATED)の特徴

日本酒樽・ビール樽・ピーテッド樽で

仕上げたフィニッシュシリーズ。
いずれもクセが強く、

「これウイスキー?」と驚くほど味が変化します。

SAKE は「日本酒樽熟成」由来の酸味とフルーティーさが特徴。

ブレンデッドにフレッシュで和的なニュアンスを加えている点が他にはない魅力です。

  • 香り:グリーンアップル、スパイス
  • 味わい:メロンやマスカットの甘味と白ワインを思わせる酸味
  • フィニッシュ:白ブドウのような酸味のある甘い香り、モルティーな味わいがなめらかに広がる

BEER はIPA樽での熟成により、ホップ由来の爽やかでビターなニュアンスが加わっているのが最大の特徴。

ブレンデッドながら「クラフトビール的な個性」を持つ珍しい存在です。

  • 香り:ホップ、若草、シトラス
  • 味わい:カスタードの柔らかな甘み、グレープフルーツの苦み
  • フィニッシュ:まろやかな甘みと柔らかな苦みが調和する
  • アルコール度数:40%

PEATED は国産ウイスキーとしては珍しいほど強いピート感が最大の特徴。燻製香とスモーキーな余韻が全面に出ており、「アイラ系」を彷彿とさせる設計です。

  • 香り:エステリー、フルーティー
  • 味わい:ココナッツ、ジンジャー、アールグレイティー
  • フィニッシュ:木炭のようなスモーキー感、ビターチョコやオレンジの甘みと酸味
たぬき腹
たぬき腹

このシリーズは飲み比べも面白い!

「まずい」と言われる理由はどの種類に多いのか?

戸河内ウイスキーが「まずい」と言われる原因は、実は種類ごとに異なります。

ここでは、批判の声がどのタイプに集中しているかを整理します。

ブレンデッドは“若さ”とアルコール感で好みが分かれる

ブレンデッド

最も否定的な口コミが

集まりやすい商品です。

理由は、熟成年数の短い原酒を含むため

アルコールの角が目立ちやすく

ストレートでは

「ツンとくる」「荒々しい」

と感じるからです。


しかし一方で、

ハイボールにすると軽快で爽やか

価格の割に楽しめる

と好意的に評価する声も多く、

飲み方によって印象が

大きく変わるのが特徴です。

結局のところ、

ストレート派には物足りず、

割って飲む人には重宝されるウイスキーなのです。

シングルモルトはスモーキーさが苦手な人に不評

シングルモルトは愛好家向けの本格派です。

香りに深みがあり、

スモーキーさもやや強調されているため、

ピート系が好きな人には

国産でこの個性は面白い」と高評価されます。


しかし、ピートに慣れていない人や

ウイスキー初心者には

薬っぽい」「飲みにくい

と感じられることが多いのも事実です。

たぬき腹
たぬき腹

値段が値段だからね~

おもてたんと違うとがっかりになっちゃうのかも。

フィニッシュシリーズは樽由来のクセが強く刺さりやすい

樽フィニッシュは

特に評価が両極端に分かれるシリーズです。

SAKEは「甘くて飲みやすい

と喜ばれる一方で

ウイスキーらしさに欠ける」と否定されます。

BEERは「香ばしく独特で面白い

と好評ですが、

苦すぎる

と感じる人も少なくありません。

PEATEDは「燻製のようで最高

との声がある反面、

正露丸みたいで無理」と言われることも。


樽フィニッシュはまさに

「まずい」と「美味しい」

を同時に背負うシリーズであり、

飲み手の嗜好によって評価が真逆になるのです。


「まずい」を「美味しい」に変える飲み方の工夫

戸河内ウイスキー

飲み方次第で評価が大きく変わる銘柄です。

ストレートよりトワイスアップで香りを引き出す

ストレート

辛い」「荒い」と感じた場合でも、

常温の水を加えて

トワイスアップにすることで

アルコールの刺激が和らぎ、

隠れていた甘みや香りが引き立ちます。

ウイスキー初心者にも

おすすめの飲み方です。

ハイボールでクセを抑えて飲みやすくする

戸河内の軽快さは

ハイボールに最適です。

炭酸で割ることでクセが抑えられ、

爽快で飲みやすい仕上がりになります。

特にブレンデッドは

ハイボールで評価が一変することが多く、

「ハイボール専用」

と評する人もいるほどです。

たぬき腹
たぬき腹

たぬき腹の晩酌にもたびたび登場!

ロックで味わいの変化を楽しむ

ロックは氷が溶けるにつれて度数が下がり、

香りや味わいのバランスが変化するのが魅力です。

  • シングルモルト:リンゴやマーマレードの甘みがじわじわ開き、軽快さの中に奥行きを感じやすくなる。
  • SAKE CASK:酸味がやや落ち着き、白ワイン的な爽やかさがより飲みやすくなる。
  • PEATED CASK:強烈なスモーキーさがまろやかになり、ビターチョコや柑橘のニュアンスが引き立つ。

「最初はきつい」と感じても、

ロックにすると

不思議とバランスが整い、

最後まで美味しく飲めるかも。


まとめ:戸河内は「まずい」ではなく“種類と飲み方次第”

香り・個性・軽さのバランスが独特で、
海外ブランドにはない

和のニュアンスを感じます。
初めての国産ウイスキー入門には

ややクセが強いかもしれませんが、
飲み方を変えればきっと“化ける”タイプだとたぬき腹は思います。

  • ブレンデッドは手軽だがストレートでは粗さが目立つ
  • シングルモルトはスモーキーさが評価を分ける
  • 樽フィニッシュはクセが強く、賛否が極端に分かれる
  • 飲み方を工夫すれば「まずい」が「美味しい」に変わる
たぬき腹
たぬき腹

おもしろいからぜひ飲んでみよう!